【万博MCレポート】バヌアツ編:緊張と笑顔と、あたたかなダブルMC

こんにちは。バイリンガルMCの佐々木理絵です。

7月30日、万博のバヌアツ共和国ナショナルデーにて、ダブルMC(現地MCとの2人司会)を担当しました。
この催事は文化的な色合いが強く、国際的な文化交流の温かさを感じる、とても充実した内容でした。

バヌアツからは伝統的なパフォーマンスが披露され、日本からも、バヌアツと交流のある兵庫県の小学校の生徒さん数名と先生による英語プレゼンテーションや、鹿児島の無形文化財・薩摩琵琶の演奏などがありました。
国を超えた想いが交差する、印象深いステージでした。

今回ご一緒した現地のMCの方は、本職はなんとデザイナーさん!
実は前日に急きょMCを依頼され、一度は断ったそうですが、「誰もいないから…」と引き受けてくださったとのことでした。

本番前からとても緊張されていて、汗が止まらない様子。
私もまだまだベテランというわけではありませんが、たくさん頼ってくれたことがとても嬉しくて、できるだけ緊張が和らぐように、舞台袖ではこまめに声をかけたり、ポジティブな言葉を届けたりしていました。

でも面白いことに、舞台上ではあんなに緊張していた彼が、自国のパフォーマンスが始まると舞台袖で楽しそうに踊っていたんです(笑)。
その姿に、私の方まで自然と力が抜けて、緊張がほぐれました。

中盤からは彼も少しずつ慣れてきたようで、出番が終わってはける時にはハイタッチをする場面も。
少しずつ余裕が出てきたのかな、と思いました。

私はというと、ダブル司会ならではの工夫として、相手が話している間も観客の方を見渡し、笑顔を絶やさないように意識しました。
2人ともが台本に目を落としていると、会場の雰囲気が固くなってしまうからです。

そして今回も、前回の先輩MCからのアドバイスを実践しました。
それは、「上手く話そうとしなくていい、想いを込めて伝えることが大事」という言葉です。

この言葉を胸に、少しずつ自分の司会にも変化が出てきた気がします。
まだまだ伸びしろだらけですが、こうして一つひとつの現場で学びながら積み重ねていけることが、本当にありがたいなと思います。

最後に、現地MCの彼がかけてくれた言葉がとても嬉しかったです。

“Thank you Rie for your help today. You made it so much easier!”

単独MCは緊張感も大きいですが、ダブルMCだからこそ現地の方とのコミュニケーションが生まれ、共に作り上げる感覚がある――
そんなやりがいや楽しさを改めて実感したバヌアツの一日でした。

お問い合わせ

バイリンガルMC、ナレーターのお問い合わせ、お見積もりなど、お気軽にご相談ください。2営業日以内に返信させていただきます。万が一2営業日以内に返信がない場合には、…