【万博MCレポート】ボリビア編:暑さと緊張の中で気づいた、台本の大切さ
こんにちは。バイリンガルMCの佐々木理絵です。
7月26日、万博のボリビア共和国の催事にて、初めてポップアップステージでのバイリンガルMCを担当しました。
今回は単独での司会、しかも屋外ステージということで、まさに「夏の万博!」という暑さの中での進行でした。さらにこの日は朝一番の集合だったため、万博開場前に会場入りするという、普段なかなか味わえないタイミングでもありました。
いつもは大勢の来場者で賑わっている万博会場ですが、誰もいない静かな会場を経験できて、ちょっと得した気分に(笑)。
今回のイベント自体はダンスパフォーマンス中心で、全体的にとても明るく、楽しい雰囲気。
お客さまも汗を流しながら楽しみに来てくださっていたので、私自身も笑顔を絶やさず、盛り上げるMCを心がけました。
しかし実は、現場ではちょっとしたハプニングも…。
パフォーマーの到着が遅れたため、リハーサルはできず、現地スタッフとの最終確認もないまま本番を迎えることになりました。
実は、「今回は到着が間に合わないかもしれない。イベント自体をキャンセルするしかないかも」という話が直前まで出ており、本当に冷や冷や…。
それでも、どうにか間に合ってくれて本当にホッとしました。
会場や演目の変更にあわせて、ChatGPTで事前に調べ物をしたり、即興で工夫を重ねたりして臨機応変に対応。
パフォーマーたちも舞台の広さに戸惑い、一部の演目を直前でカットする場面もありました。
そんな慌ただしい空気の中でも、私は控室(今回はコンテナタイプ!)で一人、喉の調子を確認し、台本を何度もチェック。
パフォーマーたちがあわただしく着替えている中で、スプレーの香りと熱気の中、静かに本番を待っていました(笑)。
そして本番直前。BGMが大きくなり、MCが入るタイミングで音量がスッと下がる。
この瞬間、なぜか突然ものすごい緊張感に襲われ、そして私はとんでもないミスをしてしまいました。
予定していた英語での自己紹介を、緊張のあまり飛ばしてしまったのです…。
実はこの自己紹介は、当日急きょ「入れてください」と言われ、日本語だけ手書きで台本に追加していたもの。
英語部分は事前に何度も練習をして覚えていたので「書かなくても大丈夫」と思ってしまったのですが、緊張したときにはやはり頭が真っ白に…。
そのまま日本語で自己紹介をして進行してしまいました。
この経験から学んだのは、「大丈夫」と思っていても、台本にきちんと書いておくことの大切さ。
緊張する現場では、準備の“抜け”がそのまま影響します。これは大きな学びでした。
最後に、こんな嬉しいエピソードも。
イベント後、観客のひとりが私にこう声をかけてくれました。
「こっちは汗だくやのに、すごい涼しい顔して喋りはるなぁ」って(笑)
実際は私も内心ドキドキだったのですが、そう見えていたなら嬉しい限りです。
万博の現場では毎回、試され、学び、そして少しずつ成長させてもらっています。

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